メモ

「詩の贈与は何ものも根拠として挙げることはない(引用しない=citer)、どんな題名=称号=資格〔titre〕もそれは持たない、もはや歴史=物語という道化芝居を演ずることもなく、きみが予期せぬ時にそれはだしぬけにやって来る。息を断ち切るほどの驚愕を引き起こしつつ、言説めいた、特に文学めかした詩なるものとは切断された所に。あの文学的系譜が焼き尽くされたその灰そのもののなかに。とはいえ不死鳥ではなく、鷲でもなく、とても低い所、実に低い所、地面のすぐ側にいるハリネズミ。崇高でも非身体的でもなく、天使的とは言えるかも知れないが、それもひと時の間のことだ。」


粒子が滑らかに浮遊する気候。出てこない言葉。