20240408

光線は和らいで木々は微かに揺れる。ベンチに腰掛けて明日と数年後について考える。生殖器がだんだんと溶けているような感覚がある。髄液が漏れ出して代々木公園の池に馴染む。

とにかく春らしい日。いろいろな人が花見の様子を発信していて、愛らしいなと思う。

チュルンやプラスのような終わり方はいつ読んでも惹かれる。そんな気概なんて本当はないくせに?

でも、そこにある沈黙の世界は圧倒的で、白とも黒とも言えない色が視界を埋めてくれる。ずっと好きだ。読了し、パタンと本を閉じた時の乾いた音が優しく反響し、遠くに、遠くに消えていく。

暖かい風が眉にかかる前髪を分けて、まずはこの汚い部屋を片付けないとと少し後押ししてくれた。